ブラックコホシュ

【Rating】効果☆☆☆ 安全性○○
・更年期障害に伴う症状に効果が認められる。 ・月経前緊張症や月経不順にも利用される。 ・作用機序としてエストロゲン作用以外が示唆される。
【背景】
更年期障害に伴う諸症状や月経不順を改善するハーブ。サプリメントとして利用されるのは、根に含まれる成分。
【期待される効能】
更年期障害としてのほてりや発汗。月経前緊張症。
【作用メカニズム】
有効成分として、テルペン類やタンニン類などがある。 ブラックコホシュに女性ホルモンであるエストロゲン様の成分を認めたとする研究がある。しかし、最近の研究では、エストロゲン様物質は存在しないという結果も出ており、作用メカニズムはまだ明らかではない。 臨床試験では、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモン、プロラクチンなどのホルモンの濃度変化は認められていない。
【科学的根拠】
これまでに10のうち9つの臨床試験(合計1371人が対象)において、更年期障害の改善が報告されている。 たとえば、2002年に報告された臨床試験では、149人の更年期あるいは閉経後の女性を対象に、12〜24週間、39mgあるいは127.3mgのブラックコホシュを投与したところ、更年期障害の症状が改善された。このとき、膣の組織に対してエストロゲン様効果も認められたという。 また、85人の乳ガン治療後の患者を対象に2カ月間、ブラックコホシュを投与した結果、発汗過多が改善した。次に、子宮摘出術を受けた60人の女性を対象にして、6カ月間投与した臨床試験では、エストロゲン治療と同等の効果を認めた。 さらに、1997年にドイツで行われた臨床試験では、152人の更年期障害の患者を対象にしてブラックコホシュを投与し、症状の改善を認めたという。
【摂取方法】
1日あたり40mg(〜200mg)を2回に分けて摂取する。ブラックコホシュの錠剤は、テルペン類の成分で標準的な量に調整された製品が一般的。 抽出液(1:2)を利用する場合は1日あたり1.5〜3.0ml、チンキ(1:10、60%アルコール)では0.4〜2.0ml。
【注意事項】
一般に、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。ただし、ブラックコホシュにより、胃部不快感や頭痛といった症状が現れることがあり、これらの症状がみられたら使用を見合わせる。 エストロゲン様作用をもつサプリメントと併用する際には、症状の変化に注意し、異常が認められたら医師に相談する。(婦人科系疾患の)医薬品(たとえばホルモン剤や抗ガン剤)を服用している場合には、まず医師に相談する。 ブラックコホシュが、閉経後に認められる骨粗鬆症や心臓疾患に対して効果をもつかどうかは明らかではない。 なお、ブルーコホシュというハーブは別物であり、混同しないように注意する。
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