高麗人参


【Rating】効果☆☆☆ 安全性○○
・中国医学で利用されてきた代表的な漢方薬の成分。
・虚弱体質の改善や肉体疲労の回復、体力の回復に利用。
・抗ガン作用や抗糖尿病作用など生活習慣病の予防効果も。

【背景】
 高麗人参(朝鮮人参)は、オタネニンジンという和名をもつウコギ科のハーブである。中国医学では古くから用いられてきた漢方薬の成分であり、サポニン配糖体をはじめとしてたくさんの有効成分が含まれている。
 現在でも『日本薬局方』には、高麗人参の効能として虚弱体質の改善や肉体疲労の回復、病中病後の体力回復があげられている。また、中国では、食欲不振や体重減少、不妊症や勃起障害、胃腸障害に対して利用されてきた。


【期待される効能】
 スタミナの補給や疲労回復。虚弱体質の改善や体力回復。生活習慣病の予防。

【作用メカニズム】
 高麗人参の代表的な有効成分には、サポニン配糖体に分類されるジンセノサイドがある。ジンセノサイドは、Ra1、Ra2、Ra3、Rb1、Rc、Rdなど30種類近くが知られている。高麗人参の効能は、これら多種類のジンセノサイドに加えてビタミンやミネラル、アミノ酸などが複合的に作用することで得られる。

【科学的根拠】
 高麗人参が、老化に伴う中枢神経による認知機能の低下を防ぐことが示されている。なお、「認知」とは、ものの考え方や受け取り方のことで、物事をどのように捉えるかという脳の高次機能のことをいう。
 基礎研究では、高麗人参の主成分であるジンセノサイドが体内の受容体に結合し、アセチルコリンによって誘導されるカテコールアミン分泌を抑制することが明らかとなった。
 また、加齢とともに減少する種類の脳内受容体にジンセノサイドが結合することで刺激を与え、老化による中枢神経系の認知機能の低下を防ぐ可能性も示されている。
 さらに、40歳以上の健常者112人を対象にして行われた臨床試験では、2カ月間の高麗人参の摂取によって抽象的思考や物事への反応時間などにおける改善が認められた。
 高麗人参のサポニン配糖体(ジンセノサイド)は、中性脂肪やコレステロールの値を下げることで動脈硬化や心臓病を予防する作用ももつ。さらに、心臓に対しては、ある種類の不整脈を抑制することも示された。
 その他、抗ガン作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗糖尿病作用などが報告されている。


【摂取方法】
 短期間では効果が期待できないので、虚弱体質の改善や疲労の回復、スタミナ不足に対しては継続して利用する。

【注意事項】
 高麗人参の成分に対して、口渇感や動悸、悪心、不眠などが現れることがある。これらの症状がみられたら使用を見合わせる。ただし、特殊なケースや乱用例を除いて、一般には、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。なお、何らかの医薬品を服用している場合は、主治医に相談の上、利用する。

 

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