コエンザイムQ10


【Rating】効果☆☆☆ 安全性○○○
・細胞や組織の活動を担うエネルギー源産生に必須の成分。
・生活習慣病や加齢によって減少する。
・心臓疾患など生活習慣病に対する効果が示されている。
・コレステロール降下薬を服用中にはコエンザイムQ10を補うこと。

【背景】
 コエンザイムQ10(コーキューテン・CoQ10)とは、体内のエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)を作り出すために必要な補酵素の1つである。細胞や組織の生命活動を補助する働きがあるため、心臓疾患や高血圧症などに利用される。また、強力な抗酸化作用をもつため、さまざまな生活習慣病の予防効果も期待されている。

【期待される効能】
 狭心症や心筋梗塞、心不全などに対する予防や改善作用。高血圧や糖尿病などの予防や改善作用。抗酸化作用および抗ガン作用。

【作用メカニズム】
 コエンザイムQ10は、体内に広く分布する分子であり、食事からも摂取できる。特に、エネルギー代謝の盛んな心筋や骨格筋、肝臓や腎臓などに多く存在する。コエンザイムQ(補酵素)にはいくつかの種類があるが、ヒトに存在するのは主にコエンザイムQ10である。
 コエンザイムQ10は、ミトコンドリアの呼吸鎖において作用しATP産生に関与する他、強力な抗酸化作用をもつ分子であるため、生活習慣病の改善や予防に効果があると考えられる。
 たとえば、ディーエイチシー(DHC)の研究グループが2003年の国際栄養食事療法会議で発表した臨床試験のデータでは、コエンザイムQ10と抗酸化ビタミンの投与によって、酸化ストレス障害が減少することが示された。
 コエンザイムQ10は、加齢によって減少する。また、ガン、心臓疾患、肝臓や膵臓疾患、パーキンソン病の患者では、コエンザイムQ10の血中濃度が低いことが知られている。そのため、コエンザイムQ10をサプリメントで補うことによって、これらの疾患の予防や改善効果が得られると推測されている。


【科学的根拠】
 コエンザイムQ10は、さまざまな疾患に対して効果が検証されてきた。まず、心筋梗塞患者144人に120mgのコエンザイムQ10を4週間投与した研究では、胸痛や不整脈の頻度などにおいて改善が認められた。狭心症に対する研究では、効果が認められないとするものもあれば、狭心症発作が減少したという結果が得られた臨床試験も報告されている。
 心不全についてコエンザイムQ10の効果を検証した研究では、8つのうち7つの臨床試験において心機能の改善が認められた。
 高血圧症の患者59人にコエンザイムQ10を投与した研究では、収縮期血圧と拡張期血圧の両方で低下(改善)が報告された。
 また、コエンザイムQ10投与によって、心臓血管バイパス術施行の際の虚血に伴う障害(不整脈や逸脱酵素の上昇など)が改善されたという臨床試験も知られている。
 最近、パーキンソン病の初期症状に対して、高用量のコエンザイムQ10(1日あたり400〜800mg)が効果的であったとする研究が報告され、注目されている。
 ガンについては、乳ガン患者に効果があったとする報告もあるが、臨床研究が十分ではない。
 その他、LDL(悪玉)コレステロール酸化の予防効果、過酸化脂質の減少などが報告されている。


【摂取方法】
 一般的に、1日あたり90〜300mg程度が利用される。虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)をはじめとする生活習慣病の予防や改善を目的とする場合、短期間では効果が期待できないので、継続して利用する。

【注意事項】
 通常の食材に近い成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていない。アメリカでは広く利用されており、安全性の高いサプリメントである。稀に消化器症状を認めることがある。
 医薬品との相互作用として、高コレステロール血症の薬を服用すると、コエンザイムQ10が減少することが知られている。したがって、コレステロール降下薬を服用している場合は、コエンザイムQ10をサプリメントで補給するほうが好ましいだろう。
 また、抗凝固剤のワーファリン(ワルファリン)との相互作用を示唆する症例がある。さらに、コエンザイムQ10は強力な抗酸化作用をもつため、抗ガン剤の使用中は主治医に相談する。

 

   | DHCトップページ | DHC健康食品トップページ | サプリメント小事典トップページ |

   Copyright (C) 2005 KAMOHARA Seika/DHC